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第12回機械部品雑学講座

皆さんこんにちは!

エスケー商事株式会社 、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~検品~

ということで、自動車部品製造における検品(検査)重要性、具体手法、注意について実務レベルしく解説ます。

 

 

自動車は「乗せる製品」あるゆえに、その構成部品品質極めて高い信頼求めます。製造検品工程は、設計加工指示どおり部品正しく製造たか確認し、不良流出防ぐため最終関門です。


1. 検品目的役割

  • 不良早期発見流出防止

  • 設計仕様適合確認(寸法・機能・見た目)

  • クレーム・リコール未然防止

  • 顧客納入保証・信頼獲得

  • 工程改善FMEA(故障モード影響解析)フィードバック基礎


2. 検品種類対象項目

検査種類 内容 使用機器
外観検査 傷、痕、汚れ、バリ、ムラなど 目視、照明付き拡大鏡
寸法検査 さ、さ、厚み、直径、公差 ノギス、マイクロメータ、三次元測定機
機能検査 性、回転性、ばね力、漏れ試験など トルゲージ、耐圧試験
性能検査 動作試験、通電試験、応力検査など 専用試験装置、耐久試験
全数検査 安全・重要保安部品など個体確認 自動検査機(画像処理含む)
検査 大量生産部品統計代表サンプル検査 AQL基準、JIS Z 9015

3. 検品重要チェックポイント

1)検査基準明確

  • 設計図、技術仕様書、公差など基づく具体検査項目設定

  • 合否基準曖昧と“個人差”発生やすい

2)作業員教育標準化

  • 同じ判断できるよう、写真付きマニュアル整備

  • 不良見本活用、検査訓練定期実施

3)検査記録保存・活用

  • 検査表・チェックリスト・トレーサビリティ台帳整備

  • 不具合傾向分析設計変更履歴管理活用

4)不適合隔離報告ルール

  • 合否識別ラベル、OK/NGトレイ分離管理

  • 不適合必ず報告・原因調査・対策立案つなげる


4. 自動検査目 ― 両方活かす体制づくり

  • 画像処理センサーによる自動検査装置効率・精度

  • 一方、感性直感しか判断できない「わずか違和感」重要

  • ハイブリッド検査体制(AI+目)確立今後カギ


5. よくある検品ミス対策

ミス事例 原因 対策
検査項目落とし チェックリスト整備、指示不明瞭 項目可視した作業指示整備
合否判断ばらつき 作業ごと判断基準違う 標準品・不良見本活用した教育
不良混入・混在 NG隔離・表示不徹底 検査ゾーンゾーニング管理ルール徹底
検査記録不十分/保存 記録簡略化・省略 電子記録システム導入チェック体制

製造検品は「見えない品質保証」最前線です。正確検査基準、適切ツール、作業訓練、記録フィードバック体制って初めて、不良出荷実現ます。信頼れる自動車部品製造業者あるために、「検品=最後砦」として、その重要性認識しましょう。

 

 

 

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