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皆さんこんにちは!
エスケー商事株式会社 、更新担当の中西です。
さて今回は
~自動車部品の設計図~
ということで、自動車部品製造における設計図の役割と重要性、現場での運用とチェックポイントについて詳しく解説します。
自動車は数万点に及ぶ部品で構成され、それらがミリ単位以下の精度で組み合わさることで、安全・性能・耐久性を実現しています。その中核にあるのが「設計図」です。部品製造業者にとって、設計図は単なる図ではなく、「品質」「製造性」「責任」を担保する絶対的な基準書といえます。
設計図とは、部品の形状、寸法、材質、公差、表面処理、機能的要求などが記載された「技術的仕様書」です。自動車部品では特に以下の情報が不可欠です
寸法記載:長さ・直径・厚さ・穴位置など
幾何公差:平行度、直角度、真円度などの精密制御
材料指定:SPCC、SUS304、アルミ合金など
表面処理:メッキ、防錆、研磨、熱処理など
組立指示:溶接部、ねじ、嵌合、トルク指定など
設計図=製品の“あるべき姿”
寸法・公差管理は品質保証の基礎
設計変更時の“差分管理”に不可欠
加工順序・加工法(切削/プレス/鋳造)を決定
工具・金型設計の前提情報となる
工程設計(工数・コスト)の基準となる
Tier1/Tier2メーカーへの図面提出=契約内容そのもの
「図面にないことはできない」ことが責任分界の原則
製造現場における読図教育が重要
三面図/断面図/詳細図の理解力
ISO規格(ISO 1101等)への対応
図面番号・リビジョン管理(Rev.0 → Rev.1など)
設計変更連絡票(ECR)による通知と承認手順
過去図と現在図の混在によるトラブル防止
CADデータ(DXF・STEPなど)との整合性
CAM・NCデータへの自動展開
ペーパーレス化によるトレーサビリティ確保
出荷検査の合否判定基準=設計図
不具合発生時の解析基準=設計図
FMEA・工程能力分析の基礎=設計図の仕様
つまり設計図がなければ、製品が「正しい」とも「間違っている」とも言えないのです。
組立ミス防止:トルク指示・締結順の記載図
プレス金型設計:抜きクリアランス指示が図面に基づく
調達対応:材料代替時の再設計と図面改訂フローの重要性
自動車部品製造における設計図は、製品品質と安全性、取引の信頼、工程効率、すべての根幹を支える「技術の設計図書」です。その精度と管理体制が製造業の競争力を左右するといっても過言ではありません。
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